Plusの価値を
2025.07.16
「ウチの会社の規模でマニュアル作るなんて大げさすぎるよ!」そう思っていませんか?
実はその考え、将来の大きなチャンスを逃してしまう考え方かもしれません。
会社を続ける上で、いつか訪れるかもしれない事業承継や売却のタイミング。また、まさかの病気やケガで引継ぎが必要になったとき、業務がベテラン社員に依存していて誰も正確に引き継げない状態では、どんなに業績が良くても会社の評価は大きく下がってしまいます。
Web制作会社をやっている私自身、20年前に経営していた前の会社は、1年かけてISOを取得。業務を徹底的にマニュアル化したことで、後に上場企業へ有利に会社を売却することができました。
規模の大小に関係なく、業務マニュアルは会社の未来を守り、価値を高める強力な資産。
今日のブログでは、業務マニュアルがどのように会社の資産価値を高め、売却や承継を有利にするのか、私の実体験も交えてお伝えします。
【著者プロフィール】
株式会社アクセスアップ/富井清和
1998年東京都千代田区でITベンチャーを起業。 金融機関・放送局・大手電機メーカーを含む約1,500社にも及ぶWebシステム開発に携わる。船井総研との共同セミナー講師、東京税理士会や杉並区中小企業診断士会への技術研修。杉並区商工会議所や武蔵野青年会議所等でセミナー講師を務める。
小規模事業者にとって、業務マニュアルは単なる手順書ではなく、会社の大切な資産。ベテラン社員に頼りきりの仕事のやり方では、いざ引き継ぎや売却をしようとした時に「その人がいなくなったらどうなる?」という不安を相手に与えてしまいます。
業務がマニュアル化されていない会社は、買い手からすると運営の再現性が低く、会社の価値も下がってしまうのです。
逆に、業務フローやノウハウがしっかり文書化されていれば、誰が引き継いでも一定の品質で運営できる仕組みになります。これはつまり、会社の信用力や収益力を保証する証拠にもなり、売却時の交渉でも大きな武器になります。
「小さな会社だから必要ない!」と思われがちですが、むしろ人が少ないからこそマニュアルが重要。日常業務を言語化・標準化・Web化しておくことが、未来の選択肢を増やし、会社の資産価値をしっかり守ってくれることになります。
20年程前、私は社員数十名ほどの小さな会社を経営していました。
その頃のWeb業界はどこも属人的な会社が多く、個人のスキルに頼りきりな傾向がありました。そのベテランの記憶や感覚に頼り切る仕事のやり方が原因で大きな損害が発生。それがキッカケとなりISOを取得することに。失敗を反省し、仕事の進め方や報告方法などを1年かけて徹底的に仕組み化しました。
結果的に、数年後に会社を譲渡する話が持ち上がった際、買い手企業の審査担当から「御社は業務が仕組み化されていて買収後も安心して引き継げる!」と高い評価を受け、3ヶ月という短期間で思った以上の高額で売却が成立しました。もし当時、私の会社が職人技や人脈だけに依存していたら、こんな好条件で話はまとまらなかったでしょう。
この実例からも、たとえ小規模事業者であっても、業務をマニュアル化しておくことは、未来の選択肢を大きく広げる最善の投資だと確信しています。
「ウチは小さい会社だから、マニュアルなんて必要ない!」
多くの小規模事業者がそう考えがちです。しかし、実は逆です。小さな会社だからこそ、マニュアルが将来の大きな武器になります。何故なら、少人数で回している業務こそ、その人が辞めたり病気になったりすれば一気に立ち行かなくなるリスクが高いからです。
マニュアルがあれば、いざというときに誰でも業務を引き継げる体制が整います。さらに、将来事業を売却したり、病気やケガが原因で誰かに承継したい!となった時、買い手や後継者から見て「この会社は業務がきちんと仕組み化されている」と評価され、条件面でも有利になります。
実際、規模の小さな会社ほど、日々の忙しさに追われてマニュアル作りが後回しになりがちです。しかし、だからこそ今から一歩踏み出すことで、他社と差をつけられます。マニュアルは単なる手順書ではなく、会社の価値を守り、未来の選択肢を増やす大切な資産なのです。
業務マニュアルは小規模事業者にこそ必要な、未来への大切な資産です。人に依存しない仕組みを作ることで、売却や承継の際にも高い評価を得られます。私自身、マニュアルとISO取得があったからこそ、上場企業へ有利に会社を売却できました。「まだ先の話」と思わず、今こそ一歩を踏み出しませんか?
当社ではマニュアル作りを支援するWebツールやサイト制作も行っています。是非お気軽にご相談ください。