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ベテラン社員に依存している

長年の感覚経験に...

2025.02.26

「また同じ質問?」

新人教育をしていると、こんな場面に何度も遭遇したことってないでしょうか?

私は前職で新人研修を任されていたことがあったので、毎日のように「この業務の手順は?」「このツールの使い方を教えてください!」と聞かれ、その都度説明するのに時間を取られウンザリした経験があります。

始めの数回は丁寧に対応するのですが、同じことを違う新人に何度も聞かれると正直なところストレスになった覚えがあります。

これはどの企業でもよくことだと思うのです。

新人は一度にすべてを覚えられず、指導する側の負担は増えます。そこで、もし「いつでも確認できるマニュアル」があれば、こうした問題は大幅に解決できるはずです。

目次

新人教育の負担が大きくなる原因とは?

まず、新人教育には時間と労力がかかります。なぜこれほど負担が大きくなるのでしょうか、その原因を考えてみたいと思います。

  • 1.属人化した教育体制

「○○さんに聞けばわかる」という状況になってる。

いわゆるマニュアルなどなく、ベテランに任せた属人化した業務になっているということが原因の一つとして考えられます。

業務のやり方がベテラン社員の経験や感覚に頼っていると、新人に正しく伝えるのが難しくなります。教育の質も教える人によってバラつきが出てしまい、「この前教わったやり方と違う…」と新人が混乱することも。

  • 2.紙マニュアルや口頭説明が主流

紙のマニュアルは探しにくく、更新もしづらいもの。

「どこに書いてあるかわからない」「情報が古い」といった理由で、結局は新人は先輩に直接聞くしかない状況になりがちです。また、口頭説明では、一度聞いただけでは覚えきれないため、何度も同じ質問を繰り返すことになります。

  • 3.教育の負担が特定の人に集中する

忙しい業務の合間に新人教育をするのは、先輩社員にとっても大変なことです。「自分の仕事が進まない!」と感じながら指導することになり、ストレスやモチベーションの低下にもつながります。

業務マニュアルをWeb化すると何が変わる?

業務マニュアルをWeb化すると、新人教育の負担が大幅に軽減されます。では、具体的に何が変わるのでしょうか?主なメリットを3つ考えてみました。

  • 1.いつでも・どこでも簡単にアクセスできる

紙のマニュアルは、探すのが大変だったり、会社にいないと見られなかったりします。しかし、WebマニュアルならPCやスマホからいつでも・どこでも確認可能です。例えば、新人が外出先で「この仕事の手順ってどうだったかな?」と思ったとき、すぐに検索して調べられるので、わざわざ先輩に聞く手間が減ります。

  • 2.情報が常に最新の状態に保てる

紙マニュアルは、一度作成すると更新が面倒になりがちです。その結果、古い情報のまま使われ続け、ミスや混乱の原因になります。Webマニュアルなら、変更があればすぐに更新できるため、常に最新の情報を新人に伝えられます。特に業務フローが頻繁に変わる企業にとっては、大きなメリットです。

  • 3.検索機能で知りたい情報にすぐアクセスできる

紙マニュアルの場合、目的の情報を探すのに時間がかかります。しかし、Webマニュアルならインデックス(目次)があるので、知りたい情報にすぐたどり着けます。例えば、「事務・経理」のカテゴリーから「請求書の発行方法」を探し出せば、該当するページがすぐに表示されるので、新人も迷わず業務を進められます。

新人教育を効率化する方法

社内マニュアルをWeb化しただけでは、新人教育の負担が完全になくなるわけではありません。効果的に活用することで、教育の手間をさらに削減し、スムーズな業務習得につなげることができます。

  • 1.動画や画像を活用する

文章だけのマニュアルでは、業務の流れや細かい手順が伝わりにくいことがあります。例えば、複雑なソフトの操作を説明する場合、写真を何枚にも分けて加えることで、一目で理解できるようになります。さらにYoutube動画なら「実際の動きを見ながら学べる」ため、説明の手間を大幅に減らすこともできます。

  • 2.ステップごとに学べる構成にする

新人が一度にすべてを覚えるのは難しいものです。業務ごとに分けたマニュアルを用意し、「まずは基本業務」「次に応用業務」というようにステップを踏んで学べるようにしましょう。例えば、「入社1週間目は基本操作を覚える」「2週間目は顧客対応に慣れる」といった形で、段階的に学べる仕組みを作ると、効率よく成長できます。

実際の導入成功事例

実際に業務マニュアルをWeb化し、新人教育の手間を大幅に削減できた企業の事例を紹介します。

  • 1.飲食チェーン店:教育時間が50%削減

ある飲食チェーンでは、新人スタッフの教育が店長の負担になっていました。特に、接客マナーや調理手順を何度も説明しなければならず、業務が滞ることも。そこで、Webマニュアルを導入し、接客の流れや調理方法を写真で解説する仕組みを整えました。その結果、新人は空き時間にこのマニュアルを見て学べるようになり、教育時間が従来の半分に削減されました。

  • 2.IT企業:属人化を解消し、ミスを防止

某IT企業では、新人がシステム設定や社内ツールの使い方を習得するのに時間がかかっていました。教える内容が担当者によって異なり、「言われた通りにやったのにうまくいかない!」と混乱する場面も。そこでWebマニュアルを導入し、手順を統一したことで、誰が見ても同じ方法で作業できる環境が整いました。結果として、教育のバラつきがなくなり、ミスの発生も減少しました。

  • 3.自動車整備業:現場教育の効率化に成功

自動車整備業では、新人に現場での作業手順を説明するのにとても手間がかかっていました。しかし、Webマニュアルに作業のポイントや安全管理のルールを複数の写真でまとめたところ、新人は現場に入る前に予習できるようになり、教育の時間を30%削減できました。

まとめ

新人教育の負担を減らし、業務の効率を向上させるためには、社内マニュアルのWeb化が効果的です。紙のマニュアルや口頭での指導では、時間がかかるうえに情報の伝達ミスが発生しやすく、教育担当者の負担も大きくなります。また、新人は、いつでも・どこでもアクセス可能になり、自主的に学習できるようになります。

大企業では、教育時間の削減や業務の標準化、さらにミスの防止といった目的で業務をマニュアル化し大きな成果を出しています。是非、貴社でも、Webマニュアルを活用し、新人教育の手間を大幅に削減してみませんか?